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脚本 第8話「初めてのキッス」
このコーナーではスチュワーデス物語の名場面を脚本形式で再現します。

チーズの名前を言えない千秋

11
羽田・日本航空乗員訓練センター・モックアップ・キャビン
 
赤いエプロンをつけた478期訓練生が次々に座席に座っていく
村沢教官
「日本人はご飯を味噌汁を御新香で食べるが、外国人はパンをチーズとバターで食べる。だから、チーズは非常に重要な食べ物で、外国人に食事をサービスするスチュワーデスは世界各国のチーズを知っていなければならない」
 
様々なチーズが載ったワゴンを運んでくる木下さやか
村沢教官
「君、君、このチーズの名前何て言うの?」
木下さやか
「はい、エメンタールでございます」
村沢教官
「どこの国のもの?」
木下さやか
「はい、スイスでございます。チーズの王様として世界的に有名で大変人気がございます」
 
頭を下げるさやか
村沢教官
「よーし、次は石田」
石田信子
「(OFF)はい」
緊張して顔に汗をかく松本千秋
石田信子
「よろしくお願いいたします」」
村沢教官
「君、このチーズは?」
石田信子
「はい、キャマンベールでございます」
村沢教官
「いつごろからどこの国で作られた?」
 
緊張して顔に汗をかく松本千秋
石田信子
「(OFF)17世紀の末、フランス、オルーヌ県キャマンベールという村で初めて作られました」
村沢教官
「このチーズの特色は?」
石田信子
「白いカビに包まれており、独特の香りがあり…」
  
キャマンベールチーズのアップが映る
石田信子
「(OFF)…口当たりがやわらかいということでございます」
村沢教官
「よし、次は中島だ」
中島友子
「(OFF)よろしくお願いいたします」
 
と頭を下げる
村沢教官
「このチーズの名前と生産地は?」
中島友子
「はい、チェダーと言いましてぇ、イギリスのチェダー村でぇ、16世紀後半に作られましたぁ」
村沢教官
「この食べ方は?」
中島友子
「はい、薄切りにしてそのまま食べたり、火であぶってパンにはさんだりしますぅ」
 
緊張して顔に汗をかく松本千秋
火山教官
「(OFF)はい、結構です。次は、松本さん」
松本千秋
「はい」
 
と席を立つ千秋
ワゴンに乗った様々なチーズが映る
エプロンで汗を拭く千秋
火山教官
「エプロンで汗を拭かない」
松本千秋
「はい」
火山教官
「(OFF)このチーズ何ていうの?」
松本千秋
「そのぉ、ゴル、ゴル。ゴル」
火山教官
「ゴルゴンゾラ。こんな有名な名前も知らないの?いつどこで作られたの?特色は?」
松本千秋
「た、確か、き、9世紀に、い、イタ、イタリアのぉ」
火山教官
「イタリアのどこ?」
松本千秋
「そのぉ、イタ、イタリアの、イタリアの、忘れました」
火山教官
「(OFF)北イタリア…」
火山教官
「…ミラノ近くのゴルゴンゾラっていう村。松本さん、あなた勉強が足りません」
 
席を立ち火山教官に抗議する石田信子
石田信子
「あのぉ、松本さん誰よりも勉強しています。ただ、とってもあがり症ですから教官の前では答えられないんです」
火山教官
「あら」
 
席を立つ火山
火山教官
「じゃあ、松本さんはお客様に向かって、私はあがり症だからチーズの名前を忘れました、って言うの?そんな馬鹿なスチュワーデスはいません」
 
立ち上がる村沢
村沢教官
「火山教官の言うとおりだ。松本、授業が終わっても教室に残れ、俺が特訓してやる」
松本千秋
「はい」

(2005/12/28改)
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