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このコーナーではスチュワーデス物語の名場面を脚本形式で再現します。 |
自殺志願の女性を諭す千秋
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5
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雲の上 |
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飛行するジャンボ機 |
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パリ行JAL423便ジャンボ機・キャビン |
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スチュワーデスと一緒に朝食が乗ったワゴンを引く村沢教官 |
423便スチュワーデス1
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「お客さま、朝食でございます」 |
村沢教官
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「朝食でございます。どうぞ」 |
村沢教官
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「どうぞ」 |
423便スチュワーデス1
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「(OFF)どうぞ」 |
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村沢教官が接近するので毛布に隠れようとする松本千秋 |
村沢教官
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「(OFF)お待たせしました。朝食でございます。どうぞ」 |
423便スチュワーデス1
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「(OFF)お客さま、朝食でございます。どうぞ」 |
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千秋の隣で放心状態で座っている南洋子 |
村沢教官
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「(OFF)朝食でございます。どうぞ」 |
松本千秋
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「あのぉ」 |
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と隣の南洋子に話しかける |
南洋子
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「何よ?」 |
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と表情を変えずに応える |
松本千秋
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「私、今とても眠くて食べたくないんです。もしよかったら私の食事も食べてくださいませんか?」 |
村沢教官
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「(OFF)朝食でございます。どうぞ」
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423便スチュワーデス1
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「(OFF)お客さま、朝食でございます。どうぞ」 |
南洋子
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「いいわよ、私どうせパリに着くまでに死ぬんだもん。この世の食べ納めにさあ、何人分だって食べてやるわよ」 |
松本千秋
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「パリに着くまでに死ぬ?」 |
村沢教官
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「(OFF)朝食でございます。どうぞ」 |
松本千秋
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「どうして」 |
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あわてて毛布をかぶる千秋 |
423便スチュワーデス1
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「お客さま、朝食でございます。どうぞ」 |
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テーブルを出す洋子 |
423便スチュワーデス1
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「(OFF)お待たせしました。朝食でございます」 |
村沢教官
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「朝食でございます。どうぞ」 |
南洋子
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「あぁ、隣の子の分あたし食べるからそこ置いておいて」 |
村沢教官
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「かしこまりました」 |
村沢教官
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「ご気分でも悪いんですか?」 |
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と毛布をかぶった千秋に話かける村沢 |
南洋子
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「やたら眠いんだって、寝かしといたら?」 |
村沢教官
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「はい」 |
423便スチュワーデス1
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「(OFF)お待たせしました。朝食でございます」 |
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村沢が去ったのを見て毛布から顔を出す千秋 |
松本千秋
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「ね、あなた、パリに着くまでに死ぬって言ってたけど本当?」 |
南洋子
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「ええ本当よ。きっと死んでやるから」 |
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とパンをかじる |
松本千秋
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「どうして死ぬの?」 |
南洋子
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「決まってんじゃない。恋人に振られたのよ」 |
松本千秋
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「恋人に振られた?」 |
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食事サービスをする村沢を見る千秋 |
423便スチュワーデス1
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「お待たせしました。朝食でございます。どうぞ」 |
村沢教官
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「朝食でございます」 |
女性客1
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「あっ、どうも」 |
松本千秋
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「他人事じゃないわ。ねえもっと詳しく話して。私あなたの力になりたい」 |
南洋子
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「あたしの恋人、高校時代からの同級生なんだけどさ、パリの大学に留学してるの。それがここんとこ全然手紙もくれないし、国際電話もかけて来なくなっちゃったの。これは怪しいと思って調べたらさ、彼、フランスの女子大生といい仲になってるっていうじゃない」 |
南洋子
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「冗談じゃないわよ」 |
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とフォークでデザートを主きり突き刺す |
南洋子
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「折角獲得した恋人を簡単に取られてたまるか」 |
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と一口にフォークに刺したデザートを口に放り込む |
松本千秋
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「そ、その通りよ」 |
南洋子
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「で、パリに乗り込んで取り戻してやろうと思ってこの飛行機乗ったの」 |
松本千秋
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「じゃあ、どうして死ぬなんて」 |
南洋子
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「だってさあ。そのフランス人の女子大生ってすごい金髪のいかす女でさ、おまけに頭いいんだって。それに比べて私はデブでブスでしょ」 |
松本千秋
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「そ、そんな」 |
南洋子
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「いいのよ、気つかわなくたって。その女とあたしじゃ、パリに乗り込んだって勝負にならないもん。あたしは恋人に追い返されて泣く泣く日本に帰るだけじゃない。だったらパリに行くだけ無駄よ。この飛行機の中で死んじまった方が手っ取り早いでしょ」 |
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二つ目の食事に手を出す洋子 |
松本千秋
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「それは気が短すぎるわ。無茶よ。とにかくパリに行って、恋人に会わなくちゃ。あなたの若さとファイトで体当たりしたら、きっと恋人も目が覚めてあなたの手に戻ってくるわよ」 |
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村沢が接近したので毛布に隠れる千秋 |
松本千秋
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「恋は戦いよ。負け犬になっちゃだめ。押して、押して押しまくったら?私ならそうするけどな。ねぇ、あなた19って言ったわね。私も19なの。例え、相手がすごい美人でも」 |
7
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千秋の空想 |
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村沢にキスする新藤真理子 |
8
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パリ行423便ジャンボ機・キャビン |
松本千秋
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「ね、お互い若さで頑張らない?」 |
南洋子
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「だめだめ。調子合わせたって。パリで失恋するくらいならこの飛行機の中で死ぬの。死んでやんのよ」 |
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機内のドアが映る |
松本千秋
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「(OFF)死ぬ死ぬって一体どうやって死ぬのよ」 |
南洋子
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「(OFF)簡単よ」 |
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ドアのアップが映る |
南洋子
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「(OFF)ほらあそこにドアーがあるでしょ。あのドアー開けて…」 |
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洋子、千秋の座席が映る |
南洋子
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「…外へ飛び出せばいいのよ」 |
松本千秋
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「ドアを開ける?そんなこと絶対にできないわよ」 |
南洋子
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「どうして?」 |
松本千秋
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「それは、あのドアーには空気の鍵がかかっているの」 |
南洋子
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「空気の鍵?馬鹿なこと言わないでよ」 |
松本千秋
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「いえ、本当よ。確かに本当だと思うけど。ちょっと待って」 |
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バッグの中をあさる千秋 |
松本千秋
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「(OFF)授業で習ったはずなのに。まったく私って覚えが悪いんだから」 |
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テキストを見つけ開く千秋 |
松本千秋
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「あっ、わかった、わかったわ。高度37,000フィートで飛んでいる飛行機の中の気圧は外の気圧よりも4倍も高い」 |
南洋子
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「それがどうしたのよ」 |
松本千秋
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「うん、従って、空気の重しが中からドアにかかっているからどんな力持ち。つまりあなたでもドアは開けられないのよ」 |
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千秋の持っているテキストをつかむ洋子 |
南洋子
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「その本何よ。何であんた飛行機のことに詳しいのよ」 |
松本千秋
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「それは、私って女のくせに飛行機マニアなの」 |
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立ち上がり、千秋を通路へと引っ張ろうとする洋子 |
松本千秋
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「何するのよ」 |
南洋子
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「飛行機マニアならあのドア開けてよ」 |
松本千秋
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「だめよ。どうやったってあのドアーは開かないんだから」 |
南洋子
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「あのハンドルどっちへまわすのよ?右なの、左なの」 |
松本千秋
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「だめよ。ハンドルに触っては」 |
南洋子
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「教えないのね。じゃ一人で開けて外へ飛び出してやる」 |
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と千秋を突き放す
洋子を制止しようとする他の乗客 |
松本千秋
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「だめ」 |
南洋子
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「どいてよ。放してよ」 |
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騒ぎを聞きつけ前方からやってくる村沢、423便スチュワーデス2
ドアの前に立つ村沢 |
南洋子
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「(OFF)放して」 |
南洋子
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「邪魔しないでよ」 |
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ドアへ突進する洋子
他の乗客を制止する423便スチュワーデス1 |
南洋子
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「ドアー開けてよ。あたし飛び降りて死ぬんだから」 |
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村沢に制止される洋子 |
村沢教官
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「馬鹿な真似は止めて正気になりなさい」 |
南洋子
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「ふうーん、あー」 |
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とジャンプシートに倒れ掛かれ号泣する |
423便スチュワーデス2
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「皆様、あのドアーはどんなことをしても開きません。絶対安全ですからどうぞご安心下さい。さぁ」 |
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と乗客を静める
テキストを手に座席の上に立つ千秋 |
松本千秋
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「お客さま、このジャンボのドアーは絶対に安全です」 |
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千秋を振り返る423便スチュワーデス2 |
松本千秋
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「ドアの厚さは9インチつまり23センチで、ドアの表面は頑丈なアルミニウム合金で覆われていて」 |
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目の前に村沢教官が立っていることに気がつき、あわてて毛布をかぶり隠れる千秋
毛布をめくる村沢 |
村沢教官
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「松本、いつからスチュワーデスになったんだ?ちょっと来い」 |
9
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同・階段 |
村沢教官
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「松本、どうしてこの飛行機に乗ってるんだ?」 |
松本千秋
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「あのぉ、救難訓練の授業が整備のために5日ほど休みになりましたので、それでちょっとパリまで遊びに」 |
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千秋のあごを持つ村沢 |
村沢教官
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「松本、お前は義理のお父さんから家を追い出されてスチュワーデス訓練生の寮に住んでいるんだろ。いわば、貧しいみなしごみたいなもんだ。そんなお前がパリまで遊びに来るとはいったいどういうわけだよ?」 |
松本千秋
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「それは、あのぉ」 |
村沢教官
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「勤務中にお前の相手をしている暇はない。はっきりした説明はパリに着いてから聞こう」 |
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階段を降りて立ち去る村沢 |
10
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パリ・シャルル・ドゴール空港・滑走路 |
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着陸するJAL423便ジャンボ機 |
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同・空港への道路 |
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道路上の滑走路をゆっくりと進むジャンボ機 |
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字幕・ドゴール空港 |
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同・ロビー |
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村沢を待っている新藤真理子 |
ロビーアナウンス
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「アビビィ……トウキオ……ジャパナ…」 |
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JAL423便クルーが歩いてくる
村沢を見つけ笑顔になるが、後ろに千秋の姿を見つけ不機嫌な表情をする真理子 |
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(2005/12/28改)
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