くれない寮-スチュワーデス物語-脚本第7話「卒業までの恋」-ストレスがたまる訓練生


このコーナーではスチュワーデス物語の名場面を脚本形式で再現します。

ストレスがたまる訓練生
1	東京モノレール羽田線沿線
	画面右方向へ走るモノレール
2	東京モノレール・車内
	通勤途中の478期訓練生座席に座っている松本千秋の肩にもたれて居眠りをする木下さやか
松本千秋	「村沢教官。私、教官が好きです。大好きです。村沢教官」
	と独り言を言う揺れて目を覚ますさやか
木下さやか	「うん、あーっ」
	と欠伸をする
池田兼子	「さやか、ちょっとあんたぁ、朝から居眠りするやて、夜遊びが過ぎんのん違うの？」
木下さやか	「夜遊びする暇がどこにあんのよ？毎日、毎日、訓練、訓練でしごかれて、夜寮に帰ったって、勉強、勉強、自主トレーニング。もうくったくったでぶったおれそうよ」
中島友子	「本当ねぇ。スチュワーデスの訓練こんなにきついとはぜーんぜん想像もしなかったわ。毎日が地獄よ」
石田信子	「辛くってもスチュワーデスになりたいんでしょ？」
木下さやか	「そりゃあ、そうだけどさぁ。あたしはもう疲労とストレスのかたまり。こんなときいかすボーオフレンドと一晩ぱぁーっと派手に騒いだらすかっとすんだけどなぁ。ふふふ」
落合克美	「あたしたちに比べて、信子さんと千秋はよかとねぇ」
池田兼子	「ほんまやなぁ。信子さんは山男とちょいちょいデートしてるし、千秋は千秋で毎日好きな村沢教官の顔拝めるし、ちょっとあんたぁ、あたしらの知らんところでこっそりと村沢教官とデートして楽しい授業してもうてんの違うの？」
松本千秋	「デートなんて全然。私どうしていいかわかんないんです」
3	羽田・日本航空乗員訓練センター
	日本航空乗員訓練センターの看板が映る日本航空訓練センターが映る
4	同・478期教室
478期訓練生	「あーあ」
	疲れた顔つきの478期訓練生
松本千秋	「村沢教官、好きです。大好きです。好きです。好きです」
	村沢教官が教室に入ってくる
松本千秋	「起立。礼」
478期訓練生	「お願いいたします」
村沢教官	「元気が無い。もたもたしているぞ。大声を出せ」
478期訓練生	「はい」
村沢教官	「もう一度やり直し」
	再び関に座る478期訓練生
松本千秋	「起立。礼」
478期訓練生	「お願いいたします」
村沢教官	「まだ声が小さい。もっと大きな声で。もう一度、機内アナウンスの訓練頑張ろう！」
478期訓練生	「機内アナウンスの訓練頑張ろう！」
村沢教官	「ようし」
	着席する478期訓練生
村沢教官	「みんなよく聞け。いよいよ今日から機内アナウンスの訓練が始まるが、スチュワーデスの仕事は機内ナナウンスに始まって、機内アナウンスに終わると言ってもいい。アナウンスが下手だとお客さんも不愉快になるし、乗った飛行機の印象も悪くなる。非常に重要な訓練だから、全員張り切って授業を受けるように！」
木下さやか	「あー、また訓練、訓練か」
中島友子	「はーあ」
池田兼子	「始まんでぇ。地獄の一日が。ふーうん」



(2005/12/28改)

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